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大腸カメラ検査とは?

大腸カメラ検査は、肛門から内視鏡を挿入し、大腸や直腸、小腸の一部を直接観察する検査です。この検査により、大腸がん、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎などの疾患を早期に発見し、診断や治療につなげることができます。当院では「日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医」が在籍し、患者さまお一人ひとりに合わせた精密な検査をご提供しています。
※大腸カメラ検査は完全予約制です。
大腸カメラ検査で発見できる主な疾患
大腸がん
大腸がんは、ポリープががん化して進行する場合が多く、早期発見が重要です。進行度によって5段階のステージに分類され、早期がんでは自覚症状がほとんどありませんが、進行すると次の症状が現れます。大腸カメラ検査では、ポリープの段階で発見し、その場で切除することでがんへの進行を防ぐことが可能です。
- 血便、下血
- 便が細くなる
- 腹痛、便秘、腸閉塞
- 貧血や体重減少
大腸ポリープ
大腸ポリープは、腸壁からイボ状に盛り上がった良性の腫瘍です。しかし、腺腫性ポリープはがん化する可能性があり、特に5mm以上のポリープは切除が推奨されます。内視鏡下で安全に切除できるため、定期的な検査と経過観察が大切です。
潰瘍性大腸炎
潰瘍性大腸炎は、大腸粘膜に潰瘍が生じる炎症性疾患で、血便、下痢、腹痛が主な症状です。進行すると大量出血を引き起こすことがあります。早期診断と治療が重要で、5-アミノサリチル酸製剤やステロイド、免疫調節剤を用いた治療をおこないます。
クローン病
原因不明の慢性疾患で、若年層に多く見られます。下痢や腹痛、肛門病変が特徴で、診断には内視鏡検査が必須です。栄養療法や薬物療法、生物学的製剤による治療がおこなわれます。
感染性腸炎
細菌やウイルスが原因で発症し、下痢や発熱を引き起こします。軽度の場合は整腸剤や抗生物質で治療しますが、重症例では点滴治療が必要です。正確な診断のために便培養や内視鏡検査をおこないます。
その他の疾患
虚血性腸炎
腸の血流不足で起こり、突然の腹痛や下血が特徴です。高齢者では動脈硬化、若年層では便秘が主な原因です。一部の壊死型を除き、多くは保存的治療で軽快します。
大腸憩室症
大腸の粘膜が外側に突出した状態で、多くは無症状ですが、憩室炎や憩室出血を起こす場合があります。炎症が起きた場合は抗生物質で治療をおこない、外来対応が可能なケースが増えています。
過敏性腸症候群
腹痛や便秘、下痢を繰り返す機能性疾患で、ストレスや不安が関与します。問診や内視鏡検査で器質的疾患を除外し、薬物療法や生活改善指導をおこないます。
内視鏡検査を安心して受けていただくための大嶋クリニックの取り組み

「内視鏡検査はつらい」「苦しいのではないか」といった声をよく耳にします。当院では、こうした不安を軽減し、初めての方でも安心して検査を受けていただけるよう、さまざまな工夫を取り入れています。
経鼻内視鏡検査
胃カメラ検査では、従来の口から内視鏡を挿入する方法に加え、鼻から内視鏡を挿入する「経鼻内視鏡検査」を採用しています。この方法では、内視鏡が舌の付け根に触れないため、「オエッ」という吐き気を感じにくく、負担が軽減されます。特に「吐き気が苦手で胃カメラ検査が怖い」という方におすすめです。
鎮静剤・鎮痛剤の使用
検査中の不快感や痛みを最小限にするため、鎮静剤を用いてほとんど眠っているような状態で検査をおこないます。これにより、検査に対する恐怖心を和らげることができます。また、必要に応じて鎮痛剤も使用し、痛みを軽減します。
※鎮静剤を使用した場合、検査後にふらつきが残ることがあります。そのため、検査当日はお車の運転をお控えください。
炭酸ガスの使用
検査時には炭酸ガスを使用しています。炭酸ガスは体内に吸収されやすいため、検査後のお腹の張りを軽減する効果があります。従来の空気を用いる方法と比べて、検査後の不快感が少なく済みます。
前処置の負担軽減
大腸カメラ検査では、検査前に腸内をきれいにするための下剤(モビプレップ)の服用が必要です。当院では、検査日の1週間前から少量の下剤を服用いただき、検査当日に服用する量を減らすことで、患者さんの負担を軽減しています。
忙しい方への配慮
土曜日の検査対応
平日お仕事で忙しい方にも受診いただけるよう、土曜日にも内視鏡検査を実施しています。
早朝検査の実施
胃カメラ検査は朝8時から受けられるため、午前中に検査を済ませ、午後から職場に戻ることが可能です。
同日検査の実施
胃カメラ検査と大腸カメラ検査を同日に受けられるため、2日間のお休みを取る必要がありません。
安心して検査を受けていただくために
症状がない場合でも、定期的な大腸カメラ検査が重要です。大嶋クリニックでは、患者さんの不安や負担を最小限にすることを目指し、細やかな配慮と最新の技術を取り入れています。お腹の不調や検査についてのご不安があれば、ぜひお気軽にご相談ください。